『脳が良くなる耳勉強法』の理解が深まるリファレンス集

『新世紀メディア論』をもっと深く読むためのレファレンスが秀逸だという聖幸さんからのメールを頂き、なるほどと思いまして、私も作ってみました。

本書の中で紹介しているオーディオブックやウェブサイトに関しては、また別途リストをエントリーしたいと思います。

第1章 私たちは五感で勉強している

『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』
勉強のサイクルとしてご紹介させて頂いたRIMOサイクルにおける、リソース(Resource, 情報源)の効率化について最も良く書かれた本の一つとしてご紹介しました。


『脳を活かす勉強法』
RIMOサイクルにおけるメモライズMemorize, 記憶する)において、記憶のメカニズムについて簡単に書かれた本の一つとしてご紹介しました。複数の感覚(本書では感覚モダリティという用語を使っています)からの情報入力が行われると記憶の増強につながるという研究結果から、鶴の恩返し勉強法という勉強法を紹介しています。叫んだり書いたりしながら誰にも見せられないような姿で勉強する、という方法ですが、私も英単語を覚えるときにやっていた方法なので、効果ありますよ。


『脳の情報処理―選択から見た行動制御』
メモライズの項目を執筆するために、記憶はどのように行われているのか、ということをざっくり知るために読んだ本です。記憶自体は認知心理学において研究が進んでおり、複数の記憶モデルが提唱されています。


認知心理学〈2〉記憶』
『脳の情報処理―選択から見た行動制御』を読んでも詳細なところが分からなかったので、専門書をあたることにしました。その結果、この本を選びました。認知心理学における記憶の議論に関しては、最新の研究を除いて網羅されているので、本気で記憶のメカニズムについて学びたい場合は読むと良いと思います。ただ、分厚い、かつ難しいです・・。


勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践 』
RIMOサイクルの最後、アウトプット(output, 情報の出力)において、情報を書く時に、整理して書くにはフレームワークを使うと良い、ということで、フレームワークを学ぶための書籍としてご紹介しました。フレームワークについて、最もコンパクトに書かれた本だと思います。神田昌典さんの『全脳思考
』では、フレームワークは既存業界の分析には使えるが、新しい市場を創ろうとする場合には使えないということが書かれていますが、そうは言っても考えを整理するときにはフレームワークは使えるツールだと思いますよ。


グロービスMBAマネジメント・ブック【改訂3版】』
私がフレームワークを学んだのは、確か大学1年の秋くらいで、この本の初版を使いました。当時、起業家や政治家を輩出するサークルを創ろうと燃えていました。その時のメンバーが、今はかものはしプロジェクトで共同代表として頑張っている青木健太君と本木恵介君です。皆で、ビジネスの考え方を学ぼうと必死で、本書を教科書にして勉強していました。


人は見た目が9割
視覚での認識がほとんどである、という考え方を世に知らしめた本として有名な一冊です。

第2章 音で脳の個性を活かす

プルーストイカ―読書は脳をどのように変えるのか?』
ディスレクシア(読字障害/難読症)に関して最新の研究結果をまとめて書かれた良書。脳科学的な見地まで含めて書いてあるので、非常に勉強になりましたし、大いに参考にさせて頂きました。今出版されているディスレクシアの本の中では最も優れた本だと思います。


NHKスペシャル病の起源〈2〉読字障害/糖尿病/アレルギー』
NHKスペシャルを見て、勉強になりました。『病の起源』の番組を作るのに使われた研究・論文を後から調べて、それを執筆に活かしました。


『怠けてなんかない! ディスレクシア~読む書く記憶するのが困難なLDの子どもたち』
81ページに載せたディスレクシアチェックテストの原典が載っています。


他、ディスレクシア関連は結構目を通したのですが、上記3冊が最も役に立ちました。

第3章 耳勉強法を始めよう

『ラジオは脳にきく―頭脳を鍛える生活習慣術』

『同時に2つのことをやりなさい! 【CD付】~脳神経外科教授が教える!仕事のスピード・記憶力・頭の回転が高まる脳と耳の習慣~』

この2冊では、脳神経外科医の板倉徹さんが書いた本で、ラジオ/オーディオブックを聴くと、前頭葉が刺激されて、想像力が活性化する、という主張をしています。

齋藤孝の速読塾―これで頭がグングンよくなる! 』
テクニックの一つとしてご紹介した「速音読法」の原典です。


『脳と音読 (講談社現代新書)』
音読をすると、脳が活性化するという研究を紹介しています。また、文字や文章を見た時に、頭の中で誰かがしゃべるような感覚=音韻表象に関しても紹介されています。


『最新版 英語の発音ザ・ジングルズ―レベル85基礎筋肉編』
英語の発音は、日本語の発音と使う筋肉が違います。英語を発音するための筋肉を鍛えることで、英語の発音を良くするというコンセプトの本です。私は大学受験の時に本書を使って筋トレをしました。発音は結構良くなったと思います。今は大分落ちてしまったとは思いますが(^^;


『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』

『非常識な成功法則』

『10年後あなたの本棚に残るビジネス書100』

上記3冊は、神田昌典さんと勝間和代さんのオーディオブック活用法について書かれています。


以上がレファレンスした文献集となります。
ちょっと、疲れましたね・・・。

なお、他にも学術論文を多数参考にしていますが、こちらのリストは本を参考にして頂けると嬉しいです(^^)